ピンセットサロン

ピンセットサロンは省略禁止です

ピンセットの先端再調整

ここ一週間ほど、お気に入りのピンセット Fontax 1 Taxal の使い心地に違和感を感じていました。

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どうやら先端を何か硬いものにぶつけてしまったようです。肉眼では見えませんが、顕微鏡で観察するとバリが出ているのがわかります。このままでは使いものにならないので、砥石とラッピングフィルムでさっと研ぎ直して再調整しました。

ピンセットの先端は、砥石や紙やすりを使って研ぐことにより、曲がってしまったものを直したり、使いやすい形状にしたりする調整が可能です。やってみると案外と難しいものではありません。

このようにピンセットは少しの手入れで劇的に使いやすくなるので、研ぐ方法を広めたいと思っています。下記リンクに以前にTwitterにあげたものをまとめてもらっていますが、そのうちちゃんとした資料を作りたいです。

 

togetter.com

【ピンこれ】Dumont 55 Carbon steel マイナーな形状の精密ピンセット

【ピンセットこれくしょん】手持ちのピンセットを一本ずつ紹介していくシリーズ

第7回はマイナーな形状の精密ピンセット

Dumont社製5型Carbon steel素材 テンション計測値105g

※テンション値は計測の仕方や個体によって差があります。参考程度のものです。

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この個体は学生の頃、インダストリアル・インポーツの先代社長に譲っていただいた思い出の品です。コレクションケースにしまっていましたが、実用に下ろしました。

55番はマイナーな形状のピンセットです。5番に似ていますが先端部の付け根近くに分厚い部分があり、そこから先端に向けて板厚に角度がつきます。この構造により5番と同じコシのやわらかさを維持しながら、しなりのないつかみ心地が得られます。とはいえ5番ほどの鋭さはないので使い手は多くないのかもしれません。
今回は先端を少し太めに調整して、小型昆虫の標本作製専用としました。主にマウント時の三角台紙をつまむのに使いますが、そのついでに標本整形の補助にもつかいます。つまりは1番と5番の仕事を両方こなすような感じです。

55番のcarbon steelを国内で入手するのは困難ですが、室町機械の取り扱うFST製品ならInox, Dumoxel, Dumostarが購入できるはずです。
僕はDumostarも持っていますが、コシが硬すぎて使わずに置いています。それも今度、テンションを下げる改造をして使えるようにしたいとおもいます。

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